こういった方達のことを私たち矯正歯科医は
バイマックス(bimax)=両歯槽前突=両顎前突とよんで治療の対象にしています
でもこういった方たちが矯正歯科治療を受けることによって
歯はもちろんのこと顔かたちまでが美しくなることはあまり知られていません
これらバイマックスのかた
実は歯並びの悪い歯のデコボコした人たちと原因は同じなのです
アーチ・レングス・ディスクレパンシー=歯の大きさと歯を植える骨のサイズの食い違いといって
骨の器と歯の大きさの食い違いからおこってくるのです
進化=退化の過程でおなじ小さなアゴに大きな歯が生えたものの
唇の力が強いとおしかえしてでこぼこし弱いとフレアーしてバイマックスするようです
上下左右前から数えて4番目の歯を4本を抜歯して矯正歯科治療を行いました
つぎに,矯正歯科医により矯正歯科治療された結果をお見せしようと思います.
国際レベルのスタンダードから論じてもあきらかに誤診であり
治療が失敗に終わるにとどまらず 組織を損傷させてしまう危険性をも伴うことを
生身の生体を扱う医療人として肝に銘じておかなければなりません
NHKの「ためしてがってん」・・・でも紹介されましたが
悪い噛み合わせに継発しておこる生体の好ましくない変化のひとつである
「外骨症」
この症例は「外骨症」でした
「こんなのがあったとしてもどうなの?」なんて質問もあるかと思いますが
邪魔になるストレスに留まらず
万が一入れ歯になった時などは
(食いしばりによって骨にこんな変化が起るようならば歯の負担もそれは大変なもので早めに総入れ歯になってしまう危険性もあります)
手術して骨を削って切除しなければなりません
この症例では
初診時(左)
上アゴの真ん中を前から奥に向かって走る正中口蓋縫合にそって骨隆が
また
下アゴの左右の中間歯(小臼歯)の内側にこんもりと小指の先ほどの大きな骨隆が見られました
骨隆は
矯正歯科=歯列矯正治療が終了して装置をはずした後(中央)にも
同じくらいの大きさで存在しておりました
ところが
矯正歯科=歯列矯正動的治療=実際に歯を動かす
治療直後では依然としてみられますが
治療が終了して2年9ヶ月が経過した時点では改善し
小臼歯部に限局するほどに小さくなりました
これは食いしばり癖からも解放された事を意味します
もし成人矯正歯科治療をお受けにならなかったら
早期の時点でだいぶ多くの歯を失っていらっしゃった事でしょう
矯正歯科=歯列矯正治療をうけたところで
歯並び・かみ合わせの予後がよくなければ何の意味もありません
装置をはずした時点が一番きれいで
徐々にあるいはあっという間にもどってしまったなら
はじめから治療しない方がまだましです
矯正歯科=歯列矯正治療における
抜歯・非抜歯の判断を見誤って
(そもそもセファロを撮影して判断することもしなかったり)
抜歯症例を(もちろん治療費は払って)
どこの歯を抜くこともなく
(誤診して)
どこの歯を抜くこともなく
フィニッシュされた場合にも
この症例の初診時に見られたような
変化が起る危険性があることをご理解ください
一般歯科で通常おこなわれている
セファロレントゲンによる診断もせずに
あてずっぽうにおこなう治療では
治療後の安定性は担保されません
一般には医院の看板に
「矯正歯科」とでていればそこにいけば歯並び・かみ合わせが治ると思います
ところが現段階の日本ではこれが大きく違っています
読者の皆さま
矯正歯科治療やインプラントなどの高い専門性が要求される治療は
是非矯正歯科医にお任せください
歯と心身の健康を大切に・・・
ダイヤモンドより貴重な歯を生涯ご自分の口に・・・
矯正歯科・歯列矯正治療のプロである専門医の祈りです・・・