先ほども診断が済んだ患者さんから
「下の歯はきれいなのになんで抜かなくてはならないんですか?」
と云った内容のメールを受信しました
治療中でしたのであまり時間が取れなくてごめんなさい
でも早く返信いた方がいいと思いましたので
「上だけ抜歯しても半分しか引っ込まないからですよ」
と回答させていただきました
YN君のお母様
是非この記事を読んで納得なさっていただくと幸いです
クラスツーキャンペーンの第1症例は
成長期のクラスツー治療についてです
現在では成人矯正治療も盛んで
日本では成人に特化した学会まで存在している現状です
もちろん当院は
ところで歯の出た方の理想的な矯正歯科治療開始時期となると
やはりアゴの前下方への成長発育が残されている
小学校6年生から中学校3年生までの間でしょう
かみ合わせの鍵とされる上下の6番目の歯の関係は
右で良好 左では下アゴが後方位を取っています
(過去の記事で出っ歯と云っても上が出ている方は全体の三割ほどで
下のアゴが後ろにある事が多いと書いたのをご記憶の方も多いかと存じます)
初診時のこの患者さんの臨床診査では
上下の歯が水平方向に離れているばかりでなく
上の前歯の接触が得られなかったために
下の前歯が通常より伸びてしまって
下の歯列全体も大きく弓なりになっております
さらに前歯の間が約2mmほどすいています
下の歯列にデコボコはみられませんが
上の4前歯は並びがよくありません
このかたに対する治療は
1)選択的な上下のアゴの成長発育のコントロールを目的とした整形装置の装着
2)上下左右4本の前から4番目の歯の抜歯
3)めだたないセラミック装置による歯並びの改善と深いかみ合わせのための治療
抜歯でできたスペースを利用した上下前歯の後方移動とさらなるかみ合わせの緊密化
4)通常の保定装置より保定効果が高いソフトリテーナのよる動かした歯の固定(保定)
歯の出ている方の理想的な治療時期は
まさにこのかたの年齢前後にあります
歯の写真でも
前歯の隙間もぴったりと閉じ
左右の指を重ねたような緊密な噛み合わせが備わった事が見て取れます
上下前歯の真ん中もぴったり閉じ
20%を理想とする前歯のかぶりも理想的です
矯正歯科治療前後の
セファロの重ね合わせでは