矯正歯科医がセファロをはじめとして,きちんとした資料の採得を経て,下した診断の結果
矯正歯科=歯列矯正治療を完結すると眼が大きくなります
でもなぜでしょうか?
・・・って思うのも当然ですが,よく考えてみてください.
左のお嬢さんの写真は出た歯を引っ込める前のもの.
中は治療が終了した時点のもの.
よ〜くみると,眼が大きくなっているのがわかると思います.
・・・ではどうしてでしょう?
自分の両目の後ろに手を当てて,「わたしの上アゴが前にいきます」
・・・っていいながら後方に引っ張ってみてください.
眼がだんだん細くなってゆくのがわかることでしょう.
右は宅のシーズー犬エルチェ号.
かわいい顔をしていますが,これはいつまでも子犬のようにかわいい顔にと,
ダライ・ラマが上アゴの小さなお母さんどうしをかけ合わせた結果なのです.
矯正歯科=歯列矯正治療で骨格性の出っ歯を治療すると,
眼目の大きさは相対的に,治療前より大きくみえるのです.
上下左右前から数えて4番目の歯を4本を抜歯して矯正歯科治療を行いました
つぎに,矯正歯科医が矯正歯科治療した結果をお見せします.
真ん中がぴっちりとあい,まっすぐにならんだ歯・正しい前歯のかぶさり 両方の指をあわせたような噛み合わせ
横顔のレントゲンの重ね合わせから歯2本分にもおよぶ矯正歯科治療による前歯の後退をうかがうことができます.
こういった症例を抜歯せずに治療してもこういった変化は得られません.
ましてやGP= 一般歯科医院でセファロ分析もせずにおこなわれた治療であったとしたら,
歯をどの方向にどれだけ動かしたらいいかも分析で割り出すことはできないので,
限られた骨の中で,メクラメッポウ動かしてゆくのには大きな危険が伴います.
自然な唇の閉鎖も得られず オトガイにできる梅干しの種のようなしわもなくならず 口もとんがったまま
歯の根も骨の器を飛び出して全部の歯がしみてくることすらあります.
国際レベルのスタンダードから論じてもあきらかに誤診であり
治療が失敗に終わるにとどまらず
「歯のまわりの骨が岩のようにごつごつするまたは逆に溶けてしまう」
「歯の根が吸収してなくなってしまう」
・・・などの局所の症状に留まらず,
「肩こりがひどくなって気持ちが悪くなるほど」であるとか,
「頭が割れるように痛い」などの全身症状がを損傷させてしまう危険性をも伴うことを
生身の生体を扱う医療人としては肝に銘じておかなければなりません.
装置をはずした時点が一番きれいで
徐々にあるいはあっという間にもどってしまったなら
はじめから治療しない方がまだましです
矯正歯科=歯列矯正治療における
抜歯・非抜歯の判断を見誤って
(そもそもセファロを撮影して判断することもしなかったり)
抜歯症例を(もちろん治療費は払って)
どこの歯を抜くこともなく(誤診して)
どこの歯を抜くこともなく
フィニッシュされた場合には
口がとんがってお魚のような(fish face)カッパのような口もとに
なってしまう危険性があることをご理解ください
一般歯科で通常おこなわれている
セファロレントゲンによる診断もせずに
あてずっぽうにおこなう治療では
治療後の安定性は担保されません
一般には医院の看板に
「矯正歯科」とでていればそこにいけば歯並び・かみ合わせが治ると思います
ところが現段階の日本ではこれが大きく違っています
読者の皆さま
矯正歯科治療やインプラントなどの高い専門性が要求される治療は
是非専門医にお任せください
歯と心身の健康を大切に・・・
ダイヤモンドより貴重な歯を生涯ご自分の口に・・・
矯正歯科・歯列矯正治療のプロである矯正歯科医の祈りです・・・